シリーズ 桜 2014 最終回
今年のシーズン最後の桜は、一度は見て撮っておきたい一本桜である群馬県沼田市の「上発知のシダレザクラ」である。
午前3時に目覚ましをかけるが、腰痛で動けず気が付けば4時。何とか支度をして出発。向かうのは群馬ではなく、千葉県鴨川市。絶滅危惧種の蝶を撮影後に群馬県沼田市へ向かった。まずは、群馬県指定天然記念物の「発知の彼岸桜」に立ち寄る。推定樹齢300年以上の立派なエドヒガンの一本桜だが、上手く撮影できずお蔵入り。次はメインの「上発知のシダレザクラ」へ。県道脇のスペースに車を止めて、農道を歩いて行くと、その存在はすぐに分かった。
「上発知のシダレザクラ」は、「沼田の名木百選」に選ばれているが、天然記念物の指定はない。樹齢も不明。山あいにある緩やかな棚田の一角に盛られた塚の上にあり、樹高17mで極めて美しい樹形に圧倒される。カメラマンは30人ほどいるが、「上発知のシダレザクラ」は、見る場所によって同じ桜とは思えないほど樹形が変わるので、皆、広い農地に散らばって、思い思いの場所から撮影している。私は、点景となる根元の赤い前掛けをしたお地蔵様を入れて、午後の透過光で撮影しようと決めていた。空と塚の上のお墓、そして少し離れたところのフェンスと農具小屋が入らないようにすると、桜全体を写すことはできないが、満開の枝垂桜のボリューム感を出せる位置でもある。「上発知のシダレザクラ」定番のアングルだが、掲載の2枚は、太陽が雲に隠れて柔らかい光の時と強い斜光が差した時のもの。光線と露出の違いで桜の発色を変え、風による僅かな被写体ブレも活かしてみた。
発知周辺は、名もない桜や花桃の風景が美しいので、来年は早朝から訪れようと思う。

上発知のシダレザクラ
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/40秒 ISO 50 -1/3EV(撮影地:群馬県沼田市上発地町 2014.4.27 15:08)

上発知のシダレザクラ
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/100秒 ISO 50(撮影地:群馬県沼田市上発地町 2014.4.27 15:21)