12月6日。関東地方は晴天だが、強い寒気の影響で四国や日本海側等では、12月としては記録的な大雪となった。私には撮影のチャンスであり、迷わず信州へ車を走らせた。
午前2時半に自宅を出発し、向かうは奥蓼科の「御射鹿池」。御射鹿池は、東山魁夷画伯の「緑響く」(1982年制作)という名画のモデルになった池で、大勢が撮影に訪れるたいへん美しい池である。かつて新緑と紅葉、そして初冬の写真は撮っているので、今回は雪景色を狙った。
諏訪湖周辺は曇りであったが、標高が上がるにつれて雪が降ってきた。午前5時に到着。明るくなるのを待って車外に出ると積雪は20cm。気温マイナス5℃。池の水は、まだ凍っておらず、雪をまとった木々が水鏡に映っている。雪は深々と降り続いており、4枚だけ撮影し終了。
もう一つの目標を達成させるために、急いで白樺湖へ移動したが、途中から大雪。道路も除雪が間に合っておらず、このままでは危険と判断し、白樺湖の手前で引き返し帰路に就いた。
自宅に戻ってから写真を現像するが、どうも気に入らない。天気予報をチェックすれば、翌7日は朝から晴れマーク。しかも、かなりの冷え込みになるようだ。もう一度、行くしかない。前日同様に午前2時半に自宅を出発し、二日連続の御射鹿池。しんと静まり返った冬の早朝。周囲のカラマツにも薄らと霧氷が付いており、今度は Carl Zeiss Planar 50mm で全体を撮った。冬ならではの冷たい雰囲気も良いが、やはり御射鹿池は、新緑時の早朝が一番美しく魅力的だと思う。リンクをたどって見比べて頂きたい。
御射鹿池の後は、白樺高原、そして霧ヶ峰へ。霧ヶ峰は、全てが霧氷で覆われていた・・・。

御射鹿池(雪景色)
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 30秒 ISO 100(撮影地:長野県茅野市奥蓼科 2014.12.06 6:10)

御射鹿池(雪景色)
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F2.2 30秒 ISO 100(撮影地:長野県茅野市奥蓼科 2014.12.07 6:07)