成虫で越冬するキタテハやアカタテハ、ルリタテハなどは、これまでも日だまりでは良く見かけていたが、ようやくサナギで越冬したチョウたちが羽化して飛び始めた。コツバメ(Callophrys ferrea ferrea)は、早春にのみ発生する昆虫のスプリング・エフェメラルである。昨年は、一度しか出会うことがなく、その時も2カットの撮影で見失ってしまったが、今年は、ツバメのように敏速にと飛んでいても、すぐに草の葉や地面に止まり、春の陽を受けるためか、太陽に向けて毛深い体を倒していることが多かったので、十分に撮らせていただいた。同じ昆虫の写真を撮る場合は、以前よりもその昆虫らしい姿や生態が分かるように撮ることを目標としているが、コツバメはこれが限界かも知れない。飛んでいる時に美しい青い翅表をチラつかせても、止まれば頑なに翅を閉じてしまう。翅をすり合わせる行動はするが、絶対に開かない。1時間粘ったが、地味な翅裏しか撮らせてもらえなかった。青い翅表を写すには、飛んでいるところをハイスピード連続撮影するしか方法はないのであろうか・・・

コツバメ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2012.4.8)

コツバメ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2012.4.8)

コツバメ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 320(撮影地:東京都あきる野市 2012.4.8)
