ヤマキチョウ
ヤマキチョウ(Gonepteryx rhamni maxima)は、開張60mm前後とシロチョウ科の中ではやや大型の種である。近縁種のスジボソヤマキチョウに似ているが、形態では、前翅先端の突起が弱く、翅に赤系の縁取りがあることで区別できる。...
View Articleルリボシヤンマの飛翔
ルリボシヤンマ(Aeshna juncea juncea)は、7月頃より羽化し9月に多く見られる大型のヤンマで、主に山地の湿地や高標高の小規模な池沼などに生息するが、東京都内では、標高200mの多摩西部の池において見ることができる。 さて、昨年はトンボ類、今年はチョウ類を主として撮影してきたが、9月は、まだ見ぬトンボを求めて大遠征を計画しているのでトンボからスタートしたい。...
View Articleミヤマアカネ
猛暑の8月が終わり、9月のスタート。昆虫たちを見ると季節の移り変わり実感する。 秋を感じさせる昆虫には色々あるが、赤トンボもその1つ。大陸からの飛来種を含めた21種のアカネ属のうち成熟して赤く色づく代表的な種類は、アキアカネ、ナツアカネだが、掲載のミヤマアカネもその仲間であり、日本で最も美しい赤トンボと言われている。 ミヤマアカネ(Sympetrum pedemontanum...
View Article赤くない赤とんぼ
日本には、成熟しても赤くならないアカネ属が3種類いる。ムツアカネ、マダラナニワトンボ、ナニワトンボである。先日、ナニワトンボを撮影することができたので、この3種についてまとめてみたが、いずれも分布は局所的で生息数も少なく、絶滅が危惧される種である。 ムツアカネ(Sympetrum danae) 準絶滅危惧種(NT) 北海道、秋田、岩手、福島、群馬、新潟、長野、岐阜の一部 (撮影地:長野県茅野市...
View Articleゴイシシジミ(メス)
ゴイシシジミ(Taraka hamada)は、シジミチョウ科のチョウで、翅表は一様に黒く、翅裏は白地に黒い碁石状の斑点があり、また日本に生息するチョウの中で、唯一、幼虫が肉食性(ササ等に付くササコナフキツノアブラムシなどのアブラムシのみを食べる)であることが大きな特徴である。絶滅危惧種ではないが、近年、極端に減少しているチョウでもある。 ゴイシシジミは、過去に2回(ゴイシシジミ、...
View Articleクロツバメシジミ
クロツバメシジミ(Tongeia fischeri)は、たいへん細く短い尾状突起と翅表の黒色が特徴のシジミチョウ科のチョウで、本州、四国、九州、壱岐、対馬に分布する。本州では、関東地方以西に分布し、長野県を中心とする内陸部や中国地方に多いが、生息地は極めて局所的である。また、日本国内では下記の3亜種に分類される。 クロツバメシジミ九州沿岸・朝鮮半島亜種(Tongeia fischeri...
View Articleオオキトンボ(初撮影)
オオキトンボ(Sympetrum uniforme)は、トンボ科アカネ属で、体色は全体が橙黄色で目立つ斑紋はなく、翅全体も薄い橙色になる。成熟しても赤化しない。未成熟のショウジョウトンボ(参照:里山のトンボ(8月))に似ているが、本種には前胸に長い毛があり、腹部が扁平ではないことで区別できる。また、キトンボにも似るが、翅の色の着き方やメスの産卵弁の形状で区別できる。...
View Article日本のアカネ属
トンボ科アカネ属、俗に言う「赤とんぼ」は、日本で22種見ることができるが、その内4種は中国大陸から飛来したもので、日本国内での繁殖は確認されていないため、日本に生息するアカネ属は、18種類になる。今年、北海道にしか生息していないエゾアカネとヒメリスアカネ(リスアカネの亜種)を除く、16種を撮影できたので、まとめてみた。(1種は、後日撮影できたので追加した。) アカネ属(Sympetrum属)...
View Article栂池高原のススキ原
11日金曜日。午前4時半に起床し、いつものように会社に6時半に出勤。21時に帰宅し、急いで準備を整え21時半出発。お馴染みの会社の仕事仲間二人を原宿で拾って、一路、紅葉を見るために長野県白馬村へ。...
View Articleシルビアシジミ
シルビアシジミ(Zizina emelina)は、1877年(明治10年)に、栃木県さくら市で発見されたシジミチョウ科ヒメシジミ亜科に分類される体長10mmほどのチョウ。ヤマトシジミに似ているが、ヤマトシジミよりも小さく、また翅裏の斑紋パターンの違い(下の写真参照)で判別できる。成虫は4月下旬から11月頃まで5~6回発生し、マメ科のミヤコグサ(Lotus japonicus)を食草としている。...
View Article夏樹静子サスペンス
10月21日(月)21:00~TBSで放送される月曜ゴールデン夏樹静子サスペンス「霧氷~イソベン・里村タマミの事件簿~」で私が撮影した「霧氷」の写真が使用される。 人気女性推理作家、夏樹静子原作の「霧氷」をドラマ化したもので、敏腕弁護士の里村タマミ(沢口靖子)が、生後3か月のわが子を殺した若い母親の弁護に挑むという内容内容だ。是非、ご覧いただきたい。...
View Articleカワラバッタ
カワラバッタ(Eusphingonotus japonicus)は、直翅目バッタ科で、体長は翅を含めて30mm~40ほど。体色は灰色だが、後翅は中央部に弧をえがく褐色の帯状紋があり、その内部は鮮やかな青色をしている。飛んでいる時にしか見えないその青色が美しい。...
View Articleアカガネサルハムシ
アカガネサルハムシ(Acrothinium gaschkevitchii)は、体長5.5~7.5㎜で最も美しいハムシの一つに数えられているが、ブドウの害虫で果樹園農家にとっては頭痛の種である。過去に一度撮影し、(マメコガネ)に掲載しているが、今回はストロボを焚いて撮影してみると、より一層、金属光沢が増した。 アカガネサルハムシCanon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8...
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