ホタルの季節(2012)
今年もホタルが舞う季節がやってきた。私には一年中ホタルの季節だが、やはり成虫が飛び交うこの季節は、最高である。すでに九州や四国、中国地方では最盛期に近く、関東では、千葉県の房総地域で飛び始めている。 今年も、多くの方々がホタル観賞に訪れるだろう。是非とも、ホタル観賞のマナーを守って見て頂きたい、そして、ホタルを通じて自然環境の大切さに思いを馳せてほしい。 ゲンジボタルOLYMPUS OM-2 /...
View Article満月とホタル
ホタルは発光する昆虫だ。成虫に発光は、オスとメスのコミュニケーションであるから、周囲の明かりには敏感である。車のライトや街灯は、ホタルの会話を邪魔してしまう。ホタル観賞に訪れる人々の懐中電灯も同様である。昨今、赤い色のライトならば大丈夫という方々はいるが、懐中電灯に赤いセロファンを付けても、ホタルには悪影響がある。ホタルには、暗闇は必要なのである。...
View Articleホタルのマクロ撮影
ホタルの飛翔風景写真もそうだが、掲載のホタルのマクロ撮影も、以前はフィルム(リバーサル)を使って撮っていたので、結果を見るのは数日後であったが、デジタルカメラを使うようになってからは、すぐざま結果が分かるので、随分と撮影のカット数も増えた。1カット撮影するのに、色々と露出を変えて撮るので 30枚以上は撮る。フィルム代がかからないのも良い。...
View Article満月とホタル(動画)
先の記事「満月とホタル」と「ゲンジボタル(勝浦2012年)」に掲載した写真のフル・ハイビジョン動画版である。月を背景にした動画は見た目に近いが、風景においては、ホタルの光は写っているものの背景は真っ黒。かなり明るい場所であったが、この程度がデジタルカメラでの動画撮影の限界のようだ。 画像をクリックすると、別窓で動画が再生されるが、Windows Media Player が必要である。...
View Articleアオヤンマ(オス)
私の憧れであり幻であったアオヤンマ。昨年、訪れた千葉県の池に行ったみた。そこは安定した生息地で、多くのアオヤンマが飛びかっていた。昨年は、アオヤンマに掲載したように、メスが中心であったので、今年はオスの写真撮影が目的である。...
View Articleヒメボタルの飛翔動画
午前5時に車で自宅を出発して会社に出勤。20時半に業務終了後、そのまま秩父のヒメボタル生息地へと向かった。 22時半に現地に到着。辺りを見渡すとチラホラとヒメボタルが飛んでいる。一昨年は乱舞を見て感動したが、昨年はタイミングが合わず数頭程度の飛翔。さて今年はどうであろうか?...
View Articleヒメボタル(秩父2012年)
秩父のヒメボタルの発生は、全国的にかなり早い。また、ヒメボタルは「森のホタル」と言われるように、原生林や竹林、雑木林、杉林等の中で飛ぶが、ここは、雑木林から出てきて草地の上を飛び回る。翅がなく飛ぶことができないメスが、草地の脇で多く見つかることから、幼虫も草地で生活していると思われ、生態学的にも貴重である。...
View Articleホタルの里の生き物たち
千葉県および東京都のホタル生息地で出会った生き物たち・・・ まずはアマガエル。カエルになったばかりの小さな子ガエルが、畦道の葉の上で休憩中。小川では、地味なツチガエル(初撮影)の団体。このツチガエルは、地域によってはイボガエルと呼んでいるようだ。また、松尾芭蕉の句にある古池に飛び込むカエルは、このツチガエルの可能性が高いとも言われている。...
View Articleホタルの里のトンボたち
ホタルの里の生き物たちの中から、トンボを集めて掲載した。 サラサヤンマとモートンイトトンボは絶滅危惧ⅠA類、コサナエとヤマサナエは絶滅危惧ⅠB類、アオサナエは絶滅危惧Ⅱ類、ホソミオツネントンボは準絶滅危惧、にランクされ、いづれも東京都においては近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種となっている。ホタル同様、水辺の生き物たちの姿が消えないよう力を尽くしたい。 サラサヤンマのヤゴCanon...
View Articleウラゴマダラシジミ
今年は、平地性及び山地性のゼフィルスを1種類でも多く、そして、極めて美しい開翅姿の撮影を大きな目標としている。ゼフィルスとは、樹上性のシジミチョウの一群(ミドリシジミ亜科)の呼称である。梅雨の時期と発生が重なるため、週末写真家にとっては悔しい日々が多いが、是が非でも撮りたいチョウである。...
View Articleミズイロオナガシジミ
ミズイロオナガシジミ(Antigius attilia)も、シジミチョウ科のチョウで平地性のゼフィルスの仲間である。食樹はクヌギやコナラ、ミズナラ、カシワなどで新芽や葉を食べて育つ。比較的生息域の広いゼフィルスで、6月頃に雑木林を散策すると出会うことが多い。翅表は黒褐色だが、翅裏の白地に黒い帯と後翅後縁に入る小さな橙色斑が美しい。...
View Articleアカシジミ属
今年のゼフィルス第三弾は、アカシジミ属のアカシジミ(Japonica lutea lutea)とウラナミアカシジミ(Japonica saepestriata saepestriata)。 梅雨の晴れ間、仕事が半日であったので、帰宅後、栗の花が咲く里山に行ってみた。東京近郊の平地性ゼフィルスは、まず、5月下旬頃に...
View Article東京ホタル
東京でもホタルが舞い始めた。飼育養殖して放流したホタルではなく、まったくの自然発生のホタル(ゲンジボタル)である。発生時期は、ほぼ平年並みである。小雨混じりでがあったが、およそ20頭のオスが小川の上を行き来していた。今週末にはメスも発生して、全体の数も増えることだろう。東京では、これから場所を変えながら7月10日頃まで見ることができる。...
View Articleミズイロオナガシジミ(開翅)
土日が雨だとテンションが下がるが、日曜日は午後から晴れの予報。じっとはしていられない。計画通りにある谷戸へ向かう。現地に9時に到着したが、まだ雨が止まない。15分ほど待機していると、雨が止んだので長靴に履き変えて谷戸へと進む。しばらくすると、また雨。30分以上、広葉樹の下で雨宿り。ようやく止んで、散策再開。...
View Articleムカシヤンマ
ムカシヤンマ(Tanypteryx pryeri)は、ヤンマと名がついているが、ヤンマ科ではなくムカシヤンマ科に分類されているトンボで、 2010年5月に撮影して掲載した「生きた化石」...
View Articleグンバイトンボ
グンバイトンボは、モノサシトンボ科のトンボで大きさ約30mm。主に丘陵地から低山地の湧水が流れ込む緩やかな清流域に生息している。大きな特徴は、オスの中・後脚の頸節が白色で軍配状に広がる特異な形をしていることであり、名前の由来にもなっている。...
View Articleハッチョウトンボ
ハッチョウトンボ(Nannophya pygmaea)は、環境省指定指標昆虫の一種で、昨年、尾瀬ヶ原にて撮影し、「ハッチョウトンボ(尾瀬)」として掲載しているが、木道から望遠マクロで撮った証拠程度ものであったから、今回、撮り直しとして岐阜県内で撮影したものを掲載する。...
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