キリシマミドリシジミ
今年、最後のゼフィルスを求めて、静岡県の愛鷹山へ向かった。目標は、キリシマミドリシジミである。キリシマミドリシジミ(Thermozephyrus ataxus)は、神奈川県や静岡県などの東海地方、近畿地方では鈴鹿山脈、 四国・九州・屋久島に生息する暖帯・山地性ゼフィルスの一種である。他のゼフィルスと異なり、7月中旬から8月上旬に発生し、食樹であるアカガシの梢を飛びまわる。...
View Articleコシボソヤンマ
コシボソヤンマ(Boyeria maclachlani)は、丘陵地の樹林におおわれた薄暗い囲まれた砂礫底の細流に生息し、朝と夕方に活発に活動する黄昏ヤンマで、和名の由来となっている腹部第3節の「くびれ」が著しいことが本種の特徴である。体長は約75mm~90mmと大柄で、体色は黒褐色の地色に縞模様のような黄色斑紋がある。雄の複眼は青緑色で、成熟すると翅の先端に褐色斑紋が現われる。...
View Article関東のヤンマ全13種
今年の目標であったネアカヨシヤンマとコシボソヤンマを撮影したことで、関東に生息するすべてのヤンマ科13種類が揃った。並べてみると、一番身近なギンヤンマが、おざなりな撮影であったことが分かる。まだまだ、図鑑写真に満たないヤンマもいる。今後は、当ブログに理念1.まずは、特徴が分かる図鑑写真であること2.次に、生態写真であること3.そして、芸術的写真であること を念頭に撮っていきたい。 ヤンマ科...
View Article残暑見舞い
暑さ厳しき折、皆様のますますのご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。 さて、世間はお盆ムードで電車も空いているが、私は、お盆休みもなくカレンダー通りに出勤。毎年のことだが、たまには交代でもいいから休んでみたい・・・と言っても、8月は以外と昆虫の種類は少ないから、家でゴロゴロと無駄な時間を過ごしてしまうかも知れない。...
View Articleキベリタテハ
キベリタテハ(Nymphalis antiopa )は、タテハチョウ科のチョウで、和名にあるように翅表外縁に黄色の太い縁取りがある。翅全体は小豆色でベルベットのような光沢があり、黄色の縁取りの内側には、青色の斑紋が一列に並ぶ。そのシックな色合いから「高原の貴婦人」とも呼ばれている。...
View Article湯ノ丸の森
湯の丸高原は浅間連峰の西側に位置し、亜高山帯特有の「花高原」として親しまれている。訪れた時も数々の花が咲き乱れており、すばらしい景観であったが、花々の写真は他のブログをご覧いただくとして、ここでは、白樺の天然林とカラマツの二次林を紹介したい。...
View Articleオオヤマトンボ
オオヤマトンボ(Epophthalmia elegans)は、濃い緑色の金属光沢のある胸に黄色いスジ、そして緑の美しい複眼が特徴であるエゾトンボ科のトンボである。 コヤマトンボに似ているが、体長は約80mm~90mmで一回り大きい。生息環境もコヤマトンボは流れの中流域、オオヤマトンボは溜池等の止水域なので、区別は容易である。...
View Article雨の九月
猛暑、酷暑の8月、まともに雨が降ったのは二日間だけでカラカラ状態であったが、月が変わり9月。雨でのスタートである。1日、2日ともに、多摩地域では激しい雷雨。涼しくてよいが、降りすぎである。...
View Articleコガタノミズアブ
コガタノミズアブ(Odontomyia garatas)は、水田や湿地に見られるミズアブの仲間。写真のコガタノミズアブはメスで、複眼がオスに比べて少し小さく離れている。幼虫は水生であり、近年の農薬により全国的に生息数・生息場所が激減している。環境省カテゴリにはないが、三重県と京都府では絶滅危惧Ⅰ類にランクされている。 コガタノミズアブCanon EOS 7D / TAMRON SP...
View Articleティンガーラ
シリーズ「宮古島の自然と昆虫」その2 ティンガーラとは、沖縄地方の方言で「天の川」のこと。写真は、宮古島と来間島に架かる来間大橋からの眺めである。あいにく、最小限の機材しか持っていかなかったため、 Canon EOS 7D に...
View Articleオキナワチョウトンボ
シリーズ「宮古島の自然と昆虫」その4 ~トンボ編 vol.1~このトンボ編では、初見初撮影のトンボ8種類を紹介する。 オキナワチョウトンボ(Rhyothemis variegata...
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